資本主義における資産とは何でしょう?
それは、その資産を使って「資本」を「産む」ことができるものをいいます。
現代で言えば、資産には株式、債券、不動産などがあります。そしてもうひとつ、「あなた」という資産もあるのです。
①株式は直近200年間を平均すると、年率7%ほどの速さで成長している資産です。金融ショックの時は52%もの下落がありました。
②債券は直近200年間を平均すると、年率4%ほどの速さで成長している資産です。金融ショックの時は10~20%ほどの下落でした。
③不動産は直近200年間を平均すると、年率10%ほどで成長している資産です。金融ショックの時は70%ほどの下落をしています。
次にあなたの資産はどの程度の速さで成長していますか?
試しに私の成長速度を把握してみたいと思います。
私はサラリーマンなので、労働によって給与や報酬を得てきました。
23歳の新入社員時代、年収は350万円程度だったと思います。そして現在、48歳で1,300万円の収入があります。つまり、私は年率5.3%ほどの速さで成長をしてきました。
これは、私という資産は債券より効率がいいですが、株式や不動産に比べると効率が悪いということになります。また、会社から解雇をされたり、病気で働けなくなるリスクがあります。
一般的に人生の初期段階は、自分という資産が大きな比重を占めることになるでしょう。
他に資産が無い段階では、まず「あなた」という資産を大切にし、いかに効率よく成長するかを考えることが大切です。そして「あなた」という資産が産みだした「資本」を、より成長が速い資産に再投資することで、自分という資本の依存度から抜け出しましょう。
「よく働き、よく勉強し、よく投資をする。」ことを心がけましょう。
次に簡単なシミュレーションをしてみます。
自分の労働資産から産みだした100万円を、毎年別の資産で運用したとします。
目標年率を50%です。
「50%!! そんなのプロでも無理だよ。」と思うかもしれませんが、2017年だけで利回りが50%を上回った会社は600社以上ありましたので不可能ではありません。(上場企業は約3,000社)
もし毎年100万円を年率50%で運用を継続できたなら、10年経過後に資産は約1億7千万円に達します。いかがでしょう?あなたの手に届きそうもない夢の話だと感じましたか?
今日最後にお伝えしたいことです。
投資リターンは 『投入資金 × 期間 × 利回り』 の3要素で決まります。
私は、もっとも重要な要素は「期間」だと思っています。期間と複利を味方につければ、たとえ投入資金が少なくても、たとえ高利回りを目指さなくても、大きな資産を作ることが可能です。
あの著名資産家のウォーレンバフェットさんが現在所有する資産の約90%以上が、50歳以降に築いた資産だそうです。複利の力が大きく効いてくるのは15年が経過してからなのです。
私はすでに48歳です。15年後は63歳です。
20代に比べ、40代の方が投入できる資金量は多いですが、期間をより味方に付けることが難しくなっています。それ故に、目標額に到達するためには、ややリスクが高い利回りの資産に投資しなくてはいけません。
20代、30代の皆さんには、是非、自分という資産を起点にして、たくさんの収益を獲得してください。
そして、そこで受け取った収益を、正しい資産に投資してください。正しい資産に投資するには、ファイナンスリテラシーを向上させるための勉強が必須です。
もしこれを継続することができれば、1億円どころか数十億円の資産を作ることが可能になるかもしれません。
さらに今の時代、コストを掛けずに起業することが可能です。
あなたが世の中の人たちに何か価値がある物(サービス・アイデア)を見つけたならば、是非、自分資産を生かしながら、自分でビジネスを立ち上げることにトライしてみてはいかがでしょうか?
私もサラリーマンをしながら、個人事業主を立ち上げた身として、自分が感じたことを書いてみました。