タイトルの数字、
12/5に野村証券で販売しているアメリカ国債(ゼロクーポン債)の28年2か月ものを$10,000で購入すると、償還後に約$21,000になって戻ってきます。
※話を単純化するために償還金額は切りのいい数字を使っています。
野村証券ホームページで、「債権 / 既発外貨建債権」を参照すると、現在売りに出されているアメリカ国債の一覧を見ることができます。その中の下に記述した商品を購入し、満期まで持ち切るとタイトル記載のリターンを得ることができます。
※日本の場合、利益に対し、20%の税金がかかります。(2017/12/5時点)
銘柄名:アメリカ国債(ゼロクーポン)[L9719]
償還日:2046/02/15
残存:28年2か月
購入単価:47.66
利回り(%):2.640
債券は、その対象がデフォルトしない限り、購入時点の適用金利が満期まで約束されています。 つまり、アメリカ国債は、アメリカがデフォルトしないかぎり、有効なわけです。満期前に売却すると、その時点のアメリカ国債の価格の上下によって、元本割れの可能性がありますが、満期まで持てば100%約束された金額が返ってくるのです。ゆえに、Fixed Incomeと呼ばれます。
ゼロクーポン債は、毎年、金利で増えた分を受け取らず、翌年の原資に廻しますので、複利の原則が働き、期間が長くなればなるほど、効果を発揮します。
ちなみに一般的なアメリカ国債や日本国債は、毎年、金利分が支払われるので複利にはなりません。
どうです、皆さん?
特に若い人は、今からアメリカ国債(ゼロクーポン債)を無理のない金額で購入し、忘れたころに倍になって返ってくるような投資に魅力を感じませんか?
何ですか?為替の問題?
はい、ありますね。
たとえば、前述の例で、“$1=110円”で、$10,000を購入した場合、1,100,000円ですね。※話を簡単にするため、為替手数料は省略します。
これが28年後に為替が半分の”$1=55円”になっていたらどうでしょう?
$21,000 × 55円 = 1,155,000円
1,155,000円 – 1,100,000円 = 55,000円
55,000円 × ( 1 - 0.2 (TAX) ) = 44,000円 (最終利益)
上述の通り、28年も預けていたのに44,000円の利益にしかなりませんでした。
つまり、為替はリスクです。考えようによっては、為替が半額になっても44,000円の利益があるということは、いかに長期の複利の威力が大きいかがわかっていただけるのではないでしょうか?
もう一つのリスク。それはアメリカがデフォルトした場合です。
この場合は、購入した国債が無価値となってしまうので、将来、アメリカがデフォルトする可能性があると思われる方は、購入しない方がいいと思います。
以上、今回は具体的な数字を使って、アメリカ国債のお話をしてみました。
アメリカ国債のリスクについては、皆さんの価値感によって、評価していただければいいと思います。ちなみに満期の償還金額はドルで返ってきますので、その時の為替状況によってドルのまま保有することも可能です。
See you next !!